GUCCI / ハンドル革あて補強

GUCCIのハンドバッグのハンドル部分を修理しました。革カバンのハンドル部分は、使用頻度が高いため負荷がかかりやすく、劣化や破損が進みやすい箇所です。破れてしまっても革あて(補強)を施すことで耐久性を向上させることができます。なるべく修理跡が目立たない革を選ぶことや、仕上げのクオリティがポイントになります。

革あて補強の目的

  1. 修理:既に破損がある場合、修理としておこないます。

  2. 負荷分散:ハンドル部分にかかる圧力を広げ、特定の箇所に過度な力がかからないように破損防止のため事前に革あてをすることも有効です。

  3. 摩耗防止:長期間の使用による摩擦や擦れを防ぎ、元の革が傷むのを防ぎます。

  4. デザイン性向上:補強部分がデザインの一部として機能し、オリジナリティを追加できます。

補強の方法

革あて補強にはいくつかの方法があります。

1. 革パッチの追加

  • 手順: ハンドル部分に適切な形に切った革パッチを縫い付ける、または接着する。

  • ポイント:

    • 同系色の革を使うと目立ちにくい。

    • 異なる色を使うとデザイン性がアップ。

  • メリット: 比較的簡単で、手軽に補強可能。

2. ハンドルカバーを取り付ける

  • 手順: ハンドル全体を覆うカバーを作る、または既製品を取り付ける。

  • ポイント:

    • 取り外し可能なものを選ぶと清掃や交換が簡単。

    • 編み込みデザインにすることで滑りにくくなる。

  • メリット: カバー全体で保護するため摩耗しにくい。

3. 補強用ステッチの追加

  • 手順: ハンドルに沿って補強用のステッチを追加する。

  • ポイント:

    • ステッチ部分のデザインにも配慮。

    • 使用する糸は丈夫で防水性があるものが望ましい。

  • メリット: 見た目がスッキリしていて、カジュアルからフォーマルまで幅広く対応。

4. 金属部品やリベットの使用

  • 手順: 金属リベットやハンドル保護プレートを追加する。

  • ポイント:

    • カバンのデザインに合う金属パーツを選ぶ。

    • 革を保護するクッションや裏地を一緒に付けるとさらに効果的。

  • メリット: 高級感が出る。

補強時の注意点

  • 素材の選択: 元の革と似た質感・厚みの革を使うと一体感が出ます。特に高価なカバンの場合、ひとつ間違うとせっかくのデザインや機能性が損なわれる可能性があるため、確かな知識と経験のある専門業者に依頼するのが安心です。